






法人創立30周年の節目を迎えた令和6年度は、「賑(にぎわい)」をテーマに地域との関わりを深める方針で臨みましたが、年度の稼働率は1ポイント減の86.4%となり、真に利用者本位を徹底できたのか反省の残る期となりました。(稼働率数値はショート含)
掲記の課題感を今一度見つめ直し、施設稼働の向上、地域への一層の関与と入居待機者のすそ野を広げてまいります。一方、人事制度改定等を通じ職員の定着が進んだことはプラス材料であり、今後のサービス面の品質向上、稼働率の反転につなげていく所存です。
大津事業部(おおつ苑)においては、令和6年9月より施設の大規模修繕を行いました。外観は開所当時の色調と雰囲気を再現しています。
期中きたじまでの稼働伸び悩みが響き、稼働率は2ポイント減の90.6%となりました。
入居者全体の高齢化が進む中、入院者の発生も続き前期比微減の90.2%となりました。
地域のニーズに柔軟に対応すべく稼働向上に努めましたが、ラペ二子玉川にて職員定着を優先しショートステイを年末まで抑制運用しました。法人全体では年間を通じ延べ約29千名(前期比▲3千名)の方にご利用いただきました。令和7年度は二子玉川の稼働も戻しており、引き続き今後も地域への責務として利用者ご本人とご家族の意向に沿ったケアに注力してまいります。
一般71.7%(前期比△7ポイント) 緩和31.5%(前期比△3ポイント) 認知16.5%(前期比△33ポイント)となりました。一般・緩和・認知型とも厳しい環境ではありますが、地域のニーズにしっかりと応えていく所存です。
ヘルパーステーションは、利用者の入院や施設入居等の利用減から請求額ベース30百万円となり前期比1百万円減となりました。居宅介護支援は目標件数を達成し請求額ベース前期比2百万円増の43百万円となりました。

サービス活動収益については、稼働率の未達等から前期比73百万円減の4,964百万円となりました。サービス活動費用について、人件費は人員定着進めた結果前期比188百万円増で人件費率は60.7%(前期比プラス4.6ポイント)。事業費は厳しい環境下でしたが前期比18百万円増、事務費は修繕費の計上もあり前期比8百万円増となりました。サービス活動増減差額は260百万円となり前期比292百万円減となりました。
事業活動資金収支は収入減の影響を受け、前期比277百万円マイナスとなり478百万円の資金増となりました。施設整備等資金収支は借入金返済等で当期398百万円の資金減となっております。
当期資金収支は28百万円の資金増となり、期末資金残高は2,205百万円となりました。
基本財産は、建物の償却などから全体として373百万円減の10,049百万円となりました。純資産は69百万円増の11,458百万円となりました。このうち将来の修繕へ備える修繕積立金は53百万円増の1,434百万円となりました。
社会福祉法人「緑樹会」の令和6年度事業活動並びに決算書は、令和7年6月15日開催の評議員会にて無事承認されましたので、ここに概略報告いたします。